脱炭素時代の到来!トレーラー輸送事業のEV化はどこまで進んだか

物流業界では、温室効果ガスの排出削減に向けて、輸送車両の電動化や輸送効率の改善などが重要なテーマとなっています。

特に、大量の貨物を輸送する大型トラックやトレーラーでは、車両の電動化によって走行時の排出ガスを削減できる可能性があります。

一方、大型車両のEV化には、航続距離や充電設備、車両価格、積載条件など、乗用車とは異なる課題があります。

「大型EVトラックは長距離輸送にも使えるのか」

「トレーラー輸送をEV化する際の課題を知りたい」

「車両の入れ替え以外に物流のCO₂排出量を減らす方法はあるのか」

このような疑問を持つ企業担当者に向けて、トレーラー輸送のEV化における課題と、荷主企業が検討できる脱炭素対策を解説します。

群馬県伊勢崎市に本社を置く中一陸運株式会社では、トレーラー輸送をはじめ、倉庫保管や流通加工などの物流サービスを展開しています。

今回は、大型車両の電動化を考えるうえで重要な5つのポイントを紹介します。

1. トレーラー輸送のEV化が注目される理由

物流業界でEV化が注目される背景には、輸送に伴う温室効果ガスの排出削減という課題があります。

従来のディーゼル車は、軽油を燃焼させて走行するため、走行時にCO₂を排出します。

一方、バッテリー式電気自動車(BEV)は、車載バッテリーに蓄えた電力を使用して走行するため、走行時に排気管からCO₂を排出しません。

ただし、発電や車両・バッテリーの製造などに伴う環境負荷は別途考慮する必要があります。

大型車両の電動化で期待されること

走行時の排出ガス削減

電気で走行するため、車両の走行時に排気管から排出されるCO₂や窒素酸化物などを削減できます。

エネルギー利用の見直し

充電に使用する電力の供給方法によって、運行に伴う環境負荷が変わります。

物流の脱炭素化への対応

荷主企業がサプライチェーン全体の排出量を把握・削減する際、輸送車両の種類も検討項目となります。

トレーラー輸送でのEV化とは?

一般的なセミトレーラー輸送では、貨物を積載するトレーラー部分をトラクターヘッドがけん引します。

この場合、EV化の主な対象となるのは、駆動力を生み出すトラクターヘッドです。

大型EVトラクターの導入を検討する際には、けん引能力や航続距離、充電設備などを確認する必要があります。

2. 大型EVトラックの導入を難しくする3つの課題

大型EVトラックや電動トラクターヘッドは、乗用車と比べて大きな輸送負荷がかかるため、導入時に確認すべき条件が多くあります。

特に重要なのが、航続距離、充電環境、積載条件です。

航続距離と運行ルート

大型車両では、貨物の重量や道路の勾配、気温、走行速度などによって電力消費量が変わります。

そのため、車両の公称航続距離だけでなく、実際の運行条件に応じた走行可能距離を確認する必要があります。

長距離輸送では、途中で充電する場合の所要時間も重要になります。

充電設備と充電時間

大型EVトラックでは、大容量バッテリーへの充電に対応する設備が必要です。

充電設備の設置場所や出力、電力供給能力によって、運行計画が変わります。

また、充電設備が設置されていても、車両との適合性や利用可能時間などを確認する必要があります。

車両重量と積載条件

大型EVトラックには大容量のバッテリーが搭載されるため、車両重量が増加する場合があります。

その結果、車両の仕様や法令上の条件によっては、積載可能な貨物の重量に影響することがあります。

大型EVトラックの導入では、環境性能だけでなく、輸送できる貨物量や運行条件も含めて検討することが重要です。

3. EV化に適した輸送ルートと運行条件を考える

大型EVトラックを導入する場合、すべての輸送ルートで同じように運用できるとは限りません。

輸送距離や運行時間、充電設備の配置によって、導入のしやすさが変わります。

比較的検討しやすい輸送条件

決まった拠点間を往復する輸送

毎日ほぼ同じルートを走行する場合、必要な走行距離を把握しやすくなります。

拠点で充電時間を確保できる運行

車両が一定時間停車する拠点に充電設備を設けられれば、運行計画を立てやすくなる場合があります。

輸送距離や積載量が比較的安定している業務

運行条件の変動が小さい場合、電力消費量を見積もりやすくなります。

長距離輸送では追加の検討が必要

長距離のトレーラー輸送では、途中充電の可否や充電時間、充電施設までの移動なども考慮する必要があります。

また、運転者の休憩・休息に関する法令上の条件と、車両の充電計画を整合させることも重要です。

現時点では、EV化がすべての大型貨物輸送に適していると断定することはできません。

車両の性能と実際の輸送条件を照らし合わせ、導入に適した業務から検討することが現実的な進め方です。

4. EV化以外にも取り組める物流のCO₂削減策

物流の脱炭素化は、輸送車両をEVに切り替えることだけではありません。

荷主企業と物流会社が協力し、輸送方法や物流拠点の運用を見直すことも重要です。

積載効率の改善

トラックやトレーラーの積載状況を確認し、貨物の種類や輸送条件に応じて積載効率を改善する方法があります。

ただし、重量制限や荷崩れ防止など、安全上の条件を守る必要があります。

輸送回数の見直し

出荷頻度や貨物量を整理し、輸送回数を見直す方法があります。

例えば、少量の貨物を頻繁に輸送している場合には、出荷ロットの変更を検討できることがあります。

ただし、納品先の受け入れ条件や在庫量への影響も確認が必要です。

輸送距離の見直し

工場、倉庫、納品先の位置関係を確認し、輸送距離を見直す方法があります。

ただし、倉庫を追加したり物流拠点を変更したりすることで、かえって輸送距離が増える場合もあります。

そのため、実際の運行ルートを比較することが重要です。

保管と輸送の連携

倉庫保管と輸送の予定を調整することで、車両の待機や不要な移動を減らせる可能性があります。

中一陸運では、倉庫保管、トレーラー輸送、一般貨物輸送、流通加工などの物流サービスを展開しています。

こうしたサービスを組み合わせる際には、貨物の条件や輸送距離、出荷頻度などを整理し、物流工程全体を検討することが大切です。

脱炭素効果を判断するには、改善前後の輸送距離や燃料使用量などを比較する必要があります。

5. 荷主企業が物流の脱炭素化を進めるための確認事項

物流のCO₂排出量を削減するためには、荷主企業が現在の輸送状況を把握することも重要です。

車両のEV化や輸送ルートの変更を検討する前に、現状の物流データを整理しておくことで、改善の優先順位を考えやすくなります。

まず確認したい5つの項目

① 輸送距離

どの拠点からどの納品先まで、どの程度の距離を輸送しているか確認します。

② 輸送頻度

毎日・毎週・毎月など、貨物を輸送する頻度を整理します。

③ 貨物量と積載条件

貨物の重量や容積、車両の積載状況を確認します。

④ 使用車両と燃料

輸送に使用する車両の種類や燃料使用量など、把握できる情報を整理します。

⑤ 保管・輸送の連携状況

倉庫への搬入、保管、出荷、輸送の流れを確認します。

これらの情報をもとに、輸送効率の改善や車両の電動化など、取り組むべき対策を検討します。

中一陸運が提供する物流サービス

中一陸運株式会社は、1963年の設立以来60年以上にわたり、群馬県を拠点に物流事業を展開してきました。

トレーラー輸送をはじめ、一般貨物輸送、倉庫保管、流通加工などの物流サービスを提供しています。

輸送方法や物流拠点の見直しを検討する際には、貨物の重量や寸法、輸送区間、納品条件などを事前に整理することが重要です。

なお、車両のEV化に関する取り組みは物流業界全体の技術動向として紹介しており、中一陸運が大型EVトラックを導入済みであることを示すものではありません。

まとめ|トレーラー輸送の脱炭素化はEV化と輸送効率の両面から考える

大型EVトラックや電動トラクターヘッドは、物流の脱炭素化に向けた技術の一つです。

一方で、航続距離や充電設備、積載条件などの課題があるため、すべての輸送業務をすぐにEVへ切り替えられるわけではありません。

物流の環境負荷を見直す際には、次の5つのポイントを確認しましょう。

① 大型車両のEV化による環境面の特徴

② 航続距離・充電・積載条件の課題

③ EV化に適した輸送ルートと運行条件

④ 積載効率や輸送距離などの改善策

⑤ 現状の物流データに基づく改善計画

物流の脱炭素化では、最新技術を取り入れることだけでなく、現在の輸送業務を見直すことも重要です。

中一陸運株式会社は、群馬県伊勢崎市を拠点に、トレーラー輸送、一般貨物輸送、倉庫保管、流通加工などの物流サービスを展開しています。

「これからもずっと Only One Nakaichi」

群馬県・北関東エリアでトレーラー輸送や物流拠点の見直しをご検討の企業様は、ぜひ中一陸運へご相談ください。


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