
「夏場の倉庫内温度が心配」
「商品をできるだけ安定した環境で保管したい」
「温度変化による品質への影響を抑えたい」
企業が商品や資材を外部倉庫へ預ける際、保管料金や倉庫面積とともに確認しておきたいのが保管環境です。
倉庫といっても、すべて同じ環境で貨物を保管しているわけではありません。
一般的な常温倉庫。
一定の温度帯を保つ定温倉庫。
冷蔵・冷凍設備を備えた倉庫。
重量物に対応するクレーン倉庫。
貨物の特性によって適した倉庫は異なります。
群馬県伊勢崎市を拠点とする中一陸運株式会社では、一般倉庫・重量物クレーン倉庫など複数の物流拠点を展開しています。
その中でも前橋市にある駒形物流センターA棟には、25℃で定温管理する空調設備付き区画があります。
今回は、「定温倉庫とは何か」という基本から、25℃管理の倉庫を検討する際に確認したいポイントまで解説します。
定温倉庫とは?
定温倉庫とは、倉庫内を一定の温度帯に保つための設備を備えた倉庫です。
一般的な倉庫では、外気温の影響によって庫内温度が変化する場合があります。
特に夏場には外気温が高くなり、倉庫の建物や立地、換気状況などによって庫内環境も変化します。
そこで、温度変化への配慮が必要な貨物について検討されるのが定温管理です。
ただし、
定温倉庫=冷蔵倉庫
ではありません。
また、
定温倉庫=クリーンルーム
でもありません。
「何℃で管理するのか」「どのような設備なのか」を具体的に確認することが重要です。
25℃管理とは?
中一陸運の駒形物流センターA棟では、5区画のうち3区画に空調設備が設けられ、25℃の定温管理を行っています。
ここで重要なのは、
「25℃管理=すべての温度管理貨物に対応できる」
という意味ではないことです。
貨物によっては、
10℃以下。
冷蔵。
冷凍。
厳密な温湿度管理。
といった条件が必要な場合があります。
したがって倉庫を選ぶ際には、
貨物メーカーが指定する保管条件
品質管理基準
法令上必要な条件
などと、倉庫側の設備条件が一致しているか確認する必要があります。
「大型クリーン倉庫」のクリーンとは?
中一陸運では、駒形物流センターを公式サイトで**「大型クリーン倉庫」**と紹介しています。
ただし、この「クリーン倉庫」という表現を、半導体・医薬品などで使用されるクリーンルームと同じ意味に捉えないことが重要です。
クリーンルームでは一般的に、空気中の微粒子などについて規定された清浄度を維持するための専用設備・管理が行われます。
したがって、
「クリーン倉庫だから、この商品を保管できる」
と判断するのではなく、
必要な温度
湿度条件
衛生条件
貨物の特性
などを物流会社へ伝え、対応可能か確認しましょう。
温度変化に注意したい貨物とは?
温度変化への配慮が必要になる可能性がある貨物には、さまざまなものがあります。
例えば一般論として、
精密機器
電子部品
化学材料
樹脂製品
一部の工業材料
などがあります。
ただし、同じ商品カテゴリーでも製品ごとに保管条件は異なります。
「電子部品だから25℃倉庫なら大丈夫」
といった判断はできません。
必ず製品仕様やメーカー指定条件を確認したうえで、倉庫の管理条件と照合することが重要です。
倉庫選びでは「温度」だけを見ない
定温倉庫を探すとき、
「何℃で保管できるか」
だけに注目しがちです。
しかし実際の物流では、商品は倉庫に置かれているだけではありません。
トラックから荷降ろしする
入庫する
保管する
必要な貨物を取り出す
出荷準備をする
トラックへ積み込む
という工程があります。
つまり商品品質を考える場合には、保管中だけでなく入庫から出庫までの物流工程を見る必要があります。
駒形物流センターA棟は2,100坪
中一陸運の駒形物流センターA棟は、約2,100坪の一般倉庫です。
倉庫内は5区画に分かれており、そのうち3区画が空調設備付きで25℃の定温管理となっています。
一方、同じ駒形物流センターでもB棟は約760坪、C棟は重量物に対応する約500坪のクレーン倉庫です。
つまり、中一陸運の物流施設には、
一般貨物
定温管理を検討したい貨物
大型・重量貨物
など、貨物条件に応じて検討できる複数の倉庫機能があります。
保管量が増えたときこそ外部倉庫を検討する
企業が外部倉庫を検討するきっかけの一つが、自社保管スペースの不足です。
事業が成長すると、
「製品在庫で工場が狭くなってきた」
「原材料を置くスペースがない」
「完成品が生産スペースまで圧迫している」
といった問題が起こることがあります。
このような場合、単純に建物を増設するだけが選択肢ではありません。
外部物流倉庫を活用し、
工場=生産
物流センター=保管・出荷
と機能を分ける方法も考えられます。
工場内に「動かない在庫」を置き続けていないか
製造業では、生産設備の周辺に、
原材料
仕掛品
完成品
予備部品
などが保管される場合があります。
しかし、使用頻度の低い在庫まで工場内に置き続ければ、生産スペースを圧迫する可能性があります。
そこで、
工場内に置くべきもの
と、
外部倉庫へ移せるもの
を整理することが重要です。
外部倉庫の活用は、単なる「保管場所の追加」ではなく、工場スペースの使い方を見直す方法の一つです。
倉庫から出荷までを考える
外部倉庫を利用すると、新たに考えなければならないのが輸送です。
例えば、
工場
↓
物流センター
↓
保管
↓
出荷準備
↓
納品先
という物流になります。
倉庫料金だけを見て遠方の倉庫を選んだ結果、横持ち輸送や納品先までの輸送距離が増えれば、物流全体では効率的にならない可能性があります。
倉庫選びでは、
保管料金+荷役+輸送
を一つの物流として考えることが重要です。
流通加工まで含めて検討する
商品によっては、保管してそのまま出荷するだけではありません。
出荷前に、
検品
仕分け
ピッキング
梱包
などの流通加工が必要になる場合があります。
中一陸運では、倉庫保管・輸送に加えて流通加工を組み合わせた物流サービスを展開しています。
ただし、具体的にどの加工へ対応できるかは商品や作業条件によって異なります。
そのため倉庫を相談する際には、
「何を保管したいか」だけではなく「保管中・出荷前に何をしてほしいか」
まで伝えることが重要です。
一貫物流なら必ずコストが下がるわけではない
保管・流通加工・輸送を一つの物流会社へ相談できれば、窓口や工程を整理しやすくなる可能性があります。
しかし、
一社へまとめれば必ず安くなる
という意味ではありません。
貨物条件や輸送距離、保管期間、作業内容によって物流コストは変わります。
確認したいのは、
横持ち輸送を減らせるか
荷役回数を整理できるか
出荷作業と輸送を連携できるか
複数業者への連絡業務を整理できるか
といった物流全体の効率です。
部分的な料金だけではなく、総物流コストで比較することが重要です。
物流拠点では立地も重要
倉庫は、一度商品を預ければ終わりではありません。
継続的に入庫・出庫が発生します。
そのため物流拠点の立地は、輸送効率にも関係します。
中一陸運の駒形物流センターは、北関東自動車道・駒形IC出口に隣接しています。
群馬県をはじめ北関東で、
工場から倉庫への輸送
倉庫から納品先への輸送
を考える際には、高速道路へのアクセスも倉庫選びの検討材料になります。
温度管理と輸送は分けて考える
ここで注意したいのが、
「倉庫が25℃管理だから、物流工程すべてが25℃管理される」
わけではないという点です。
倉庫内の保管条件と輸送中の温度条件は別です。
輸送中にも一定の温度管理が必要な貨物であれば、それに対応する車両や輸送方法が必要になります。
そのため、
保管時の温度条件
輸送時の温度条件
を分けて確認しましょう。
これは定温倉庫を利用する際に特に重要なポイントです。
定温倉庫を相談する前に整理したい8項目
物流会社へ問い合わせる前に、次の情報を整理しておくとスムーズです。
① 商品・貨物の種類
② 必要な保管温度
③ 湿度条件の有無
④ 1パレット・1ケースあたりの重量と寸法
⑤ 最大在庫量
⑥ 入出庫頻度
⑦ 出荷前に必要な作業
⑧ 主な納品エリア
特に重要なのが、
「必要な保管条件を具体的に伝えること」
です。
「温度管理が必要です」
だけではなく、
「メーカー指定で○℃以下」
「○℃~○℃で保管」
など、可能な限り具体的な条件を共有しましょう。
倉庫選びで確認したい7つのポイント
定温倉庫・一般倉庫を選ぶ際には、次の項目を確認しましょう。
1.保管可能な温度帯
2.必要な湿度条件へ対応できるか
3.貨物サイズ・重量
4.最大保管量
5.荷役設備
6.流通加工の対応範囲
7.輸送との接続
商品品質を守るためには、倉庫の名称やイメージではなく、実際の設備条件と運用条件を確認することが重要です。
デジタル化は目的ではなく手段
物流業界では、
WMS
バーコード
ハンディターミナル
IoT
など、在庫管理や倉庫業務を支援するさまざまな技術が利用されています。
これらは在庫精度や作業効率の向上を支える手段になり得ます。
しかし、
「最新システムを導入している=物流品質が高い」
と単純に判断することはできません。
また、中一陸運がWMSやタブレットによるリアルタイム在庫管理を標準導入していることは、現在確認できる公式情報からは判断できません。
そのため、システム連携などが必要な場合は個別に確認することが適切です。
倉庫の品質は「設備+運用」で考える
高品質な物流には、設備だけではなく現場での運用が重要です。
例えば、
高性能な空調設備があっても、
貨物条件が共有されていない。
保管場所が適切ではない。
入出庫条件が整理されていない。
といった状態では、設備のメリットを十分に活かせません。
だからこそ倉庫選びでは、
どんな設備があるか
と同時に、
その設備を使ってどのように貨物を取り扱うのか
を確認する必要があります。
60年以上の物流経験を企業の保管・輸送へ
中一陸運株式会社は1963年の設立以来、60年以上にわたり物流事業を展開してきました。
現在では、
一般倉庫
25℃定温管理区画
重量物クレーン倉庫
トラック輸送
海上コンテナ輸送
流通加工
など、企業物流を支える複数の機能を展開しています。
倉庫を選ぶときに重要なのは、
「大きな倉庫だから」
「クリーン倉庫だから」
だけで決めないことです。
保管する商品の条件。
必要な温度。
入出庫量。
荷役方法。
出荷前作業。
納品先。
これらを整理したうえで、適した物流拠点を選ぶことが重要です。
「これからもずっと Only One Nakaichi」
「自社倉庫が手狭になっている」
「夏場の保管環境が気になる」
「25℃前後で管理できる倉庫を探している」
「工場内の在庫を外部へ移したい」
「保管だけでなく出荷・輸送まで相談したい」
こうした物流課題では、倉庫スペースだけではなく、保管条件から輸送までを一つの物流として考えることが重要です。
中一陸運株式会社は、一般倉庫、定温管理区画、重量物クレーン倉庫、輸送、流通加工などを組み合わせ、企業の物流課題に応じたサービスを展開しています。
「これからもずっと Only One Nakaichi」
60年以上培ってきた物流経験を活かし、中一陸運株式会社は企業の大切な貨物の保管・輸送を支えてまいります。
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